【究極の選択】ロウワーとアッパー、アンテロープキャニオン観光で訪れるべきはどっち？

アメリカ・アリゾナ州にある絶景スポット「アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)」

幻想的な景色と出会えることで有名な場所ですが、いざ実際に訪れて悩むのは、

「ロウワーとアッパー、アンテロープキャニオン観光は一体どちらに行くべきか。」

こちらの問題に尽きると思います。

そこで今回こちらの記事では、”どんな人”が”どちら”へ向かうべきかをまとめてみましたので、旅行前の参考までにどうぞ。

絶景：アンテロープキャニオン

自然が生み出した幻想的な風景で有名なアンテロープキャニオンは、アメリカアリゾナ州にあります。

最寄りの街ページ(Page)から車で15分、アメリカの秘境「The Wave」観光の拠点の町カナブ(Kanab)からは、車で約1時間30分の距離にあります。

アンテロープ キャニオンには2種類ある

その2種類はそれぞれ「アッパー」「ロウワー」と呼ばれ大別されています。

ではその2種類の違いとは一体なんでしょうか。

アッパーアンテロープキャニオン

ツェー・ビガニリニ（Tse bighanilini）、ナバホの言葉で「水が岩を流れる場所」という意味別名で呼ばれています。

特徴的なのはやはりその「光芒」。

天井から差し込む光が幻想的な雰囲気を醸し出すため、ロウワーよりも観光客に人気です。

ロウワーアンテロープキャニオン

ハスデトワジ（Hasdeztwazi）、ナバホの言葉で「螺旋の岩石アーチ」という意味別名を持つアンテロープキャニオンです。

地形構造的に狭い場所が多く、全体を通して足場が悪いなどアッパー・アンテロープ・キャニオンと比べて散策が困難なことで知られています。

簡単にアッパーとロウワーについてまとめてみましたが、大きな違いといえば幻想的な「光芒」を見れるか見れないかだけのように伺えますね。

事実、互いに距離的には数Km離れているものの、どちらも古くからナバホの聖地として崇められてきたこと自体には変わりはありません。

名前の由来

ちなみにアンテロープ(Antelope)とは英語でレイヨウ（羚羊）という動物の名を指します。

名前の由来は諸説ありますが、冬場にナバホ族がこの峡谷でレイヨウ（羚羊）を家畜として飼っていたことが関係しているよう。

元々アンテロープキャニオンは、ナバホ族の土地（ナバホ居留区、ナバホネイション）に古くから存在したため、名の由来は確かなものでしょう。

「光芒」が拝める”アッパー” 一択じゃないの？

一般の観光客であれば、大半が「光芒」見たさにアッパーアンテロープキャニオンにいきがちです。

ですが、例えアッパーを訪れたとしても、時期や条件が整っていないとその「光芒」を拝むことができないのを知っていましたか？

事実、僕もアメリカ横断時にここアンテロープキャニオンを訪問した際、以下様々な条件を考慮した結果ロウワー観光を選択しました。

以下ロウワー観光をおすすめする理由になりますので参考までにどうぞ。

理由①：光芒は夏しか見れない

アッパーでのみ見ることができる「光芒」ですが、実は「7〜8月の正午前後」にのみ拝むことができます。

これには太陽の位置が関係しており、天井から洞窟内に光が差し込まなければ「光芒」は拝めません。

もし仮に上記以外の季節にアッパーを訪問したとしても、写真で見るような綺麗な「光芒」をその目で見るのは実質かなり難しいでしょう。

理由②：料金が高い

【ツアー料金：2019年現在】
・アッパー：60USD(約7,200円)
・ロウワー：40USD(約5,800円)

※当時僕らが訪れた際のロウワー観光の入場料は28USD、値上げしています。

アッパーは、ロウワーと比較して観光料金が高いです。そのためアメリカ横断中など、資金カツカツで少しでも旅費をセーブしたい場合は、ロウワーの方が訪れやすいですね。

時期が外れている場合は特に、アッパーを訪れても「光芒」は拝めません。そのため「冬場・春先」に訪問される場合は、ロウワー観光一択でいいと思います。

理由③：激混みする

またアッパーで拝むことができる「光芒」は世界的にみても有名。そのためハイシーズンには観光客でめちゃくちゃ混みます。

ツアーは1日に複数回行われ、しかもそれが数時間単位で組まれているため、限られた時間の中でせかせか観光せざるをえないのが現実。

「光芒」以外にもじっくりアンテロープキャニオンの写真を撮られたい方にとっては、ハイシーズンのアッパー観光はおすすめしません。

なぜ世界中の写真家はアッパーでなく、ロウワーを目指すのか

幻想的な「光芒」が拝めるアッパー、確かにナバホ族の聖地感が溢れていて素敵な場所ですね。

ですが世界中の写真家の中には、アッパーではなくわざわざロウワーに足を運ばれる方が多いそうです。

アッパーアンテロープキャニオンよりも「単なる観光目的で訪れる旅行者は少ない」。

実際に足を運んで写真を撮ってみたからこそわかりますが、ロウワーの色味の鮮やかさに、写真家が虜になるのも嘘では無いでしょう。

またその他ロウワーアンテロープキャニオンならではの楽しみ方やメリット、アッパーではなくロウワーに行くべき理由を以下にまとめてみました。

理由①：冒険気分が楽しめる

ロウワーが拝める場所は地下、地面の割れ目の下にあります。

実際に降ってみた感想ですが「こんな場所にあるの！？」と階段を降るさなか、探検している気分になり道中ずっと楽しめます。

高低差がありスリリングなので冒険している気分を味わいたい方はこちらがおすすめ。

※鉄製の階段ができる前は降りる手段はロープしかなく、たどり着くだけで一苦労していたそう。

理由②：じっくり写真を撮れる

時期にもよりますが、ロウワーアンテロープキャニオンは参加者も比較的少なくじっくりと洞窟内を観光することができます。

人が少ない時間帯を選べば、写真撮影時に遠慮することなく、思う存分幻想的な景観をカメラに収めることができる。

光の強さでコロコロ色味の変わる洞窟内は、カメラマンを一切飽きさせることはないでしょう。

世界中のプロカメラマンがこぞってロウワーに集まるのも納得でした。

理由③：コストを抑えて回れる

また上述しましたが、ロウワーの方がアッパーよりも観光料金が安いです。

アメリカ横断などで大陸縦断の際に観光を考えられているのであれば、節約にもなりますのでロウワーを選択されると良いでしょう。

こちらの料金も年々値上げされているため、旅行前に事前にツアー料金をチェックするのをお忘れなく。

まとめ

7〜8月に訪れる際は「光芒」が綺麗に見れるアッパーが狙い目です。

しかし、それ以外の時期に訪れるのであれば、ロウワーアンテロープキャニオンが比較的空いていて、尚且つ料金も安いのでオススメですよ。

※特に写真家であればロウワーの方が思う存分好きな写真が撮れるはず。

アメリカ旅行の時期や予算によってアッパー、ロウワーそれぞれ選ばれるのがベストかと思われます。

こちらの記事があなたのアメリカ旅行を最高のものにする参考になれば幸いです。

では！

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僕らの21日間、走行距離10,000Kmアメリカ横断の旅の記録は、YouTubeでも公開中！

アメリカ横断のリアルをみて、あなたが今計画している自分たちの旅、自分たちだけのアメリカ横断実現のために是非役立ててくださいね。

【Day11】アメリカ横断10,000Kmの旅!!【アンテロープキャニオン!! とろける岩と絶景たち!! 】Antelope Canyon, Horseshoe Bend, The Wave, USA

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