L.BLOG/エルブロ

語学、シェアハウス、国内・海外旅行を通して人生の選択肢を豊かにするブログ

【全部タダ!?】カンザスシティの「公共交通機関料金」の新しい取り組み

f:id:launcher567:20200102201710p:plain

12月10日から、ミズーリ州カンザスシティの公共交通機関の料金制を廃止、すべての移動手段がなんと無料になったの、みなさんご存知ですか?

この“すべて”という意味では、アメリカ国内において初めての取り組みとのこと。いやぁ、太っ腹ですね、一体どういう経緯で撤廃されたのでしょうか?

カンザスシティってどこ?

カンザスシティはアメリカの中部、ミズーリ州西部にある街になります。

州境(カンザス州とミズーリ州)にある街で、カンザス州側はKCK、ミズーリ州側はKCMOと呼ばれています(ややこしいですが、今回はKCMO側のお話です)

またカンザスシティは全米の中で最も「バーベキューレストラン」が多い都市。

各店凌ぎを削りあい、激戦区を生き抜くレストランで食べる料理の味には期待しておいて損はないでしょう。

何故撤廃したの?

話は戻りますが、元々カンザスシティは2016年から「Zero Fare Transit(ゼロ フェア トランジット)」という名目でプロジェクトを進めていました。

実は2年前より、退役軍人を対象に累計200万回以上無料のバスサービスは活用されており、今回の全ての公共料金の撤廃は、そのプロジェクトの拡張になっているのです。


https://twitter.com/mayorlucaskc/status/1202717485197332480?s=21

そしてこの「Zero Fare Transit(ゼロ フェア トランジット)」が、全ての交通機関に対して適応されることが議会で可決されたのが今回のお話。

同市の市長もTwitterで「"記念的"な政策になり、先進的な大都市の先駆けになる」とツイートしています。

どれくらい料金が節約できるの?

今回の「Zero Fare Transit(ゼロ フェア トランジット)」の改定により、ついにはバス料金までもがタダになりました。

カンザスシティのバス料金は1度の乗車賃が1.5ドル(約160円)、1ヵ月の定期券が50ドル(約5400円)

想像してみてください。年間で交通費が約64,800円ほど浮くとしたら、結構大きな額じゃありませんか?

なので、ざっと見積もるとカンザスシティに住む住民はある程度まとまった金額を節約できることになります。

まとめ

今回の取り組みで、市から賄われる予算の見積もりはなんと「年間約800万ドルから900万ドル(約8.6億円〜9.7億円)」とのこと!

税金の使い道が明確になっていて、自分達の負担が軽減されるうえに、近年懸念されている環境問題の一旦、自動車による二酸化炭素の排出量も減らすことができる。

自動車大国・アメリカにとっては画期的な取り組みになること間違いなしですね!日本の大型都市でもこれができたら最高なんですけどね。

この新法、これからも都度アップデートされていくとのこと。今後のカンザスシティの動きに注目です。

では!

参考サイト
Zero Fare Transit Approved in Kansas City, Missouri - News | Planetizen


関連記事はこちら

launcher567.hatenablog.com