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【沈没船ビル】座礁したのは中欧にあるアノ国だった。

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Credit Trigema

世界各地に点在する沈没船スポット。今回はその中でも珍しい「陸上の高層ビルに座礁してしまった」一隻についてご紹介していきます。

思わず二度見せざるを得ないこの光景、一体どの都市で見ることができるのでしょうか?

チェコで建設中の高層タワー

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Credit Trigema

こちらの沈没船、実は現在建設中の高層ビルのデザインの一部だったんです。タワーの名前は「トップタワー」。 高さ135メートルの高さを誇り、その名の通りチェコ共和国全体で最も高い建物になります。

設計した人

高層ビルに赤い難破船が衝突した様、その印象的な形を再現したのは、チェコの建築家集団Black n 'Archと 彫像家David Černýによって設計されたとチェコデベロッパーTrigemaが語っています。

設計された背景

このビルのデザインは「気候変動による未来の危機を世界にリマインドすること」を目的としています。

近い未来、温暖化による海面上昇と多発する嵐により打ち上げられた沈没船が、建物に衝突する様を表現しているのです。

内装はどんな感じ?

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Credit Trigema

トップタワーの構造に関する詳細は、現時点ではほとんど明らかにされていません。

ですが、難破船を形作る外殻は赤色の鉄骨で作られ、そのうえをつる性の植物で覆われたデザインになる予定です。

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Credit Trigema

またビル入り口には、潜水艦から壊れたように見えるプロペラの巨大な彫刻が設置されます。

さらに難破船の屋上は、外部エレベーターでアクセス可能な公共の展望デッキに。そして本館屋上の庭園からは、トップタワー訪問者が街のパノラマビューを楽しむことができます。

建設地はどこ?

建設地は首都プラハを走る地下鉄駅のうちの1つ、「ノヴェー・ブトヴィツェ駅(Nové Butovice)」の近くになります。

メインエリアからはやや外れた場所に建設される理由は「郊外に建設される理由は景観を守るため」。

プラハには観光資源にもなっている、伝統的かつ歴史的な建物の美しい街並みをが存在します。それらを崩さないためにメインエリアでは高層ビルの建造を国が禁じているほど。

しかし、プラハのメインエリアから十分離れたこの場所だと、大都市の中心部の大部分の場所からはトップタワーは見えず、歴史的な街の景観を損なうこともないのです。

まとめ


Shipwreck tower set to become Czech Republic's tallest building

トップタワーの建設は2021年開始予定。また完成見込みは3年後の2024年になっています。

いずれこの難破船は、チェコ共和国で最も高いビルとなり、世界中に環境保護を訴えていく新たなランドマークになることでしょう。

完成後に1度訪れてこの目で拝んでみたいものです。

では!

参考記事
Shipwreck tower set to become Czech Republic's tallest building