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【Day13】絶景モニュメントバレー!! ナバホ族の聖地を巡る【歴史・由来・見所まとめ】

アメリカ横断13日目!今回はこちら、ユタ州の「Kayenta(カエンタ)」という町から1日が始まります。

昨日、アメリカの秘境「The Wave」観光を満喫したメンバー4人。

その夜車を走らせ続け、絶景「Monument Valley(モニュメントバレー)」最寄りの街「Kayenta(カエンタ)」の駐車場で夜を越しました。

前日のお話はこちら。

launcher567.hatenablog.com

絶景:モニュメントバレーとは?

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モニュメントバレー(Monument Valley)とは「特定のスポット」を指すのではなく、アメリカ合衆国西南部、ユタ州南部とアリゾナ州北部の州境にある「地域一帯の総称」を指します。

その地域一帯に「モニュメント(記念碑)」のような岩山が集結しているためそう呼ばれるようになったのが名前の由来。

古くからナバホ族の聖地として古来より大事にされています。


ベストシーズン

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◆夏場:4月-5月、9月-10月
統計では毎月平均20日、年間約290日が晴天という非常に天気に恵まれた環境です。

しかし夏場はとても暑く、6月-8月の間の3ヶ月は平均気温が30度を越えるのが当たりまえ。

加えて夏場は日差しも強く、また降水量も少なく一帯全域が乾燥しているため、昼間の観光は体力的にハードになることは間違いありません。

ですので夏の入り口と終わり、1日の平均気温が落ち着いている以下時期が観光におすすめです。

・4月-5月(夏の入り口)
平均気温:19℃〜25℃

・9月-10月(夏の終わり)
平均気温:21℃〜27℃

【注意事項】
・日射量も多いので、日焼け止めクリームとサングラス、帽子と水はしっかりと携帯しておきましょう。

・乾燥地域+標高が1,200〜1,500mあるため、朝夕の寒暖差が半端ないです。

夕方になると最大20℃ほど気温が下がる日もあるため、ジャケットなど防寒着を持ち込み、風邪をひかないように注意しましょう。


◆冬場:11月-2月
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冬期は雨や雪が降ることも多いですが、白雪に覆われたモニュメントバレーは荘厳で、夏場の雄大な姿とは一味違う景色を見せてくれます。

※今回僕らが訪れたのは1月冬場のモニュメントバレー。めちゃくちゃ綺麗でした。

【注意事項】
・寒暖差が激しい日は、夜間から翌朝にかけて濃い霧が出ます。流石に運転できなくなるほどではありませんが、モニュメントバレーまでの道を間違えてしまわないように注意しましょう。

・路面凍結に気をつけて。冬場は氷点下まで気温が下がることがざらにあります。日中は問題ないですが、夜間は-20℃まで冷え込むこともあるようなので夜間走行は特に要注意。

参考
https://www.meteoblue.com/en/weather/historyclimate/climatemodelled/monument-valley-navajo-tribal-park_united-states-of-america_5305400

歴史

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モニュメントバレーの成り立ちは、古くは人が存在する前、2億7千万年前頃まで遡ります。

当時モニュメントバレー近辺は一体で最も低い低地(盆地)にあり、何百万年もの間周囲から土やミネラルなどの堆積物が多く流れ込む場所でした。

それらが長い年月をかけて絶え間ない圧力を受け固まり、層を成していた頃、同時に地殻変動によりその盆地が徐々に隆起し海抜1〜3マイル(1.6~4.8Km)の高原(台地)になりました。

その後隆起した台地は、約5,000万年ほどの時間をかけ、徐々に徐々に自然の力(風と水の侵食)により風化。1枚1枚岩盤が長い年月により剥がれ落ち、今のモニュメントバレーが形成されたとされています。

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今残っている奇岩群は自然の力を受けた岩々の中でも、水や風の影響を受けづらい場所にいた。もしくは岩を構成する成分が他のもの(軟岩)より硬かった(硬岩)からかもしれません。

”恐竜の化石”が見つかる

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またアリゾナ州ユタ州一帯には同様に古くは2億年前前後から風化侵食により形成された自然遺産が多数あります。

・The Wave
・グランドキャニオン国立公園

そしてモニュメントバレー含むそれらは2億年前の地殻変動などが原因で構成されたという、同一の似たような背景を持っています。

2億年前と言えば当時はジュラ紀、恐竜が闊歩していた時代。

同じく2億年前の砂漠地帯が結晶化して出来上がったアリゾナ州の秘境「The Wave」では、「恐竜の足跡の化石」が見つかっていることから、

同じ時代に形成されたモニュメントバレー(Monument Valley)一帯でも、おそらく恐竜の化石が見つかる可能性は高いはず。

モニュメントバレー観光中に、あなたが”もし”化石を見つけたとして、それが未だ発見されたことのない「新種」であった場合、発見者が恐竜の名づけ親になることができます。

一躍化石ハンターとして名を馳せることになるかもしれない。そう考えるとロマンがありますよね。なんだかワクワクします。

モニュメントバレーはなぜ”茶褐色”なのか

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また当時恐竜が生きていた時代は今より酸素濃度が濃かったので、鉄の酸化スピードも今より早かったそう。

その名残で、当時近くの山脈から河の流れによって流れ込んで来た鉄分が堆積し構成されたメサやビュート、スパイアも同じく酸化し、今のような茶褐色な景観になったそうです。

参考サイト
https://www.visitutah.com/articles/story-of-monument-valley/

映画のロケ地として有名

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またモニュメントバレーは古くから映画のロケ地として使われることが多く、良い写真がとれるポイントも多数あります。

有名フォトスポットは「フォレストガンプポイント(Forrest Gump Point)」と呼ばれ、1994年公開:トムハンクス主演映画「フォレストガンプ(Forrest Gump)」で一躍有名になった場所があります。

一直線に伸びる道路、その地平の先には天高くそびえ立つモニュメントバレーの岩々。

その冒険心くすぐる絶景は、アメリカ横断やグランドサークル観光を間違いなく彩ってくれるはず。

フォレストガンプポイントを見たい方はメキシカンハット(Mexican Hat)という町が拠点になるので、是非立ち寄ってみてくださいね。

※ちなみに僕たちは当時、フォレスト・ガンプポイントを知らず通り過ぎるという失態を犯しました。残念すぎる。

そのほかにも下記映画でモニュメントバレーはロケ地として使用されています。

【映画リスト:モニュメントバレー登場】
・バック トゥ ザ ヒューチャー 3 (1990)
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 (1989)
・ミッションインポッシブル 2 (2000)
イージーライダー (2000)
・ローンレンジャー (2013)
トランスフォーマー/ロストエイジ (2014)

アメリカ横断やモニュメントバレー観光を考えられている方は、事前にこれらの映画を見ておくと、訪問時に得られる感動もより一層深いものになるでしょう。


そして以下は僕たちの旅の記録になります。

冬場(1月)にモニュメントバレーを訪れているので同じ時期でのアメリカ旅行を検討されてる方は参考にどうぞ。

早朝7時:モニュメントバレーへ

昨晩、モニュメントバレー近くの町「Kayenta(カエンタ)」で車中泊をとったアメリカ横断メンバーの4人。

凍てつく寒さに身を震わせながらも、朝食をバーガーキングで済ませ、早速モニュメントバレーへと向かいます。

早朝11時:目的地到着!しかしあいにくの、、、

車を走らせること約1時間、ついに念願のモニュメントバレーに到着!

しかし、、

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来る途中嫌な予感はしてましたが、まさかのあたり一面「濃霧」。。

モニュメントバレーどころか、数十m先が全く見えないといった悪天候に頭を抱えます。

「滞在できても2時間ぐらいが限度かなぁ」

僕たちはアメリカ横断の途中。

時間を有効活用するため、最悪霧が晴れなければここを立つ算段を立て始めます。

そして冷たい空気で意識をすっきりさせていると、自然に目に入って来たのは、我らが愛車TOYOTAの「4RUNNNER」

昨日の「The Wave」観光のおかげで車体全体が赤土泥まみれです。

「どこかで洗車もしたいなぁ」
「でも洗車代はできるだけ抑えたいな」

なんてことも考えつつ、割と八方塞がりな状況にひとり困惑していると、、、

突如車の後部からノソノソと現れたワンちゃん。野良犬かなと思いましたがやけにおとなしくて、、、

「お前も寒そうやな」

と、まつ毛も凍りついているワンちゃんに、暇つぶしに話しかけ暇つぶししてみたり。

なんだかちょっとほっこりしました。

※ちなみに他の横断メンバーは車内で爆睡中、話し相手がいません。

※野良犬は英語で「Stray dog(ストレイドッグ)」漫画「ジョジョの奇妙な冒険」4部に出て来るスタンド使い「ストレイキャット」も実は「野良猫」という意味なんですよ。

そうやって時間を潰しながら、ストレイなワンちゃんと一人で遊んでいると。

ここで突然、、

午後12時:待つこと1時間、急に晴れた!

しばらくすると辺りに立ち込めていた霧が「スーッ」と晴れていき、突如目の前に赤々とした巨岩が姿を現し始めました!

こんな間近に巨岩がそびえ立っていたのに、霧で全く気づかなかった。

だからこそ急に現れてメチャビビる!

車内で呑気に朝飯を食べていたアメリカ横断メンバーの「五十嵐」もこれにはびっくり!パンを口に加えたまま、大至急観光準備に入ります。

落ち着いたところで状況観察。

モニュメントバレー一帯をよくよく観察すると、霧は完全に晴れたわけではなく、今いる高台から低地へと流れただけみたい。

目の前に立ち並ぶ「モニュメント」の足元にはまだ深く濃い霧が立ち込めているのがわかります。

望遠カメラで目の前のビュートを見ると、薄っすらその頂上には雪が積もっていて。

シャッターを切ると、霧が雲に見えて巨岩がまるで雲に浮かんでいるみたい。

また昨晩運転していた際に気づいたことですが、アメリカ中西部に位置するアリゾナ州ユタ州一帯は昼夜の寒暖差がとにかく激しい。

夜になると最低-20℃近くまで一気に気温が下がることもあります。

この寒暖差が濃霧を生んだ要因でしょうか。

比較的標高が高いビジターセンターの向かい側は既に濃霧が晴れていてビュートの全体が見えてますね。

ネットでググっても夏場のモニュメントバレーしか出てこないので、これはこれで新鮮です。

自治区:モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク(Monument Valley Navajo Tribal Park)

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僕らが訪れたビジターセンターは、北米先住民族・ナバホの居留地 (Navajo Nation) 内に位置し、自治権が国から認められている地域に属します。

そのためこの土地はアメリカ政府ではなくナバホ族の人々が定めた法により統治されており、自治区内の法に従う必要があります。

そして原則この中では禁酒。お酒を飲んではいけませんし、もちろん販売もされていません。

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またモニュメントバレー のビジターセンターにアクセスし、パーク内を観光するためには以下入場料金を支払う必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーー
【料金表】(2019年6月現在)
・車1台(4名まで):20ドル
 ※5名以降は1人追加毎に+6USD

・徒歩入場、自転車、バイク:10USD
ーーーーーーーーーーーーーーー
【営業時間:シーズン別】
ハイシーズン(夏季)
・営業日:4月1日-9月30日
・営業時間:午前6時-午後8時、休業日なし

オフシーズン(冬季)
・営業日:10月1日-3月30日
・営業時間:午前8時-午後5時、休業日なし
ーーーーーーーーーーーーーーー
【閉館日】
サンクスギビングデイ
・クリスマスデイ
・新年
ーーーーーーーーーーーーーーー
公式サイト
https://navajonationparks.org/tribal-parks/monument-valley/

「入場料かぁ、、」

と悩まれる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

ですが、ビジターセンターにあるビューポイントの高台からは、モニュメントバレー でも有名な3つのビュート(残丘)を拝むことができます。

2008年に設立された「ザ ビューホテル(The View Hotel)が有名ですが、一般観光客は別に宿泊せずともその景色は見ることができます。

ここからの景色はマジで綺麗なので、是非訪れることをオススメします。

ちなみ僕が訪問した時はちょうど冬場で霧が出ていたので、

「これは動きのある動画が撮れるはず、、!」

そう思い約30分〜1時間ほどタイムラプス動画も撮影できました。

※後日追記予定

必見:ビューポイントからの絶景

こちらがビジターセンターから見える眺望。

モニュメントバレーを代表するビュート(残丘)が、一枚の写真に丁度収まる高さにあり、めちゃくちゃ綺麗です。

ちなみにこれらのビュート(残丘)にはそれぞれ名前がついています。

3つ並ぶビュート(残丘)の左から、

・ウェストミトンビュート
(West Mitten Butte)
標高:6,176 feet(1,882m)

イーストミトンビュート
(East Mitten Butte)
標高:6,226 feet(1,898m)

・メリックビュート
(Merrick Butte)
標高:6,206 feet(1,892m)

と名付けられており、

ミトンは料理の時や、冬場外出する時に使うあれで、あの形に似ていることからそう呼ばれています。

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ただメリックについては詳細不明、一説によると一人の銀鉱夫がインディアン達によって殺害された後に名づけられたとあるものの詳細はわかっていません。

※よく男性の名前に「メリック(Merrick)」使われる名称で、「力・名声」という意味を持つそうです。

「確かに言われて見るとミトンや、、」

ちなみにこれらの奇岩は「差別侵食」により形作られたものになります。

ビジターセンターにあるビューポイントから見えるモニュメントは、主に第2段階の「ビュート」

その他の形態については簡単に説明すると以下になります。

モニュメントの形態3段階(メサ・ビュート・スパイア)

メサ(Mesa)

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スペイン語でテーブルを意味する「メサ (Mesa) 」こちらの浸食第1段階では、大地は台形の形をしています。

ビュート(Butte)

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さらに浸食が進むと第2段階の「ビュート (Butte) 」と呼ばれる形になります。

日本語に訳すと「残丘・孤立丘」。

モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク(Monument Valley Navajo Tribal Park)から眺めることのできる上記3つのモニュメントがまさしくこれです。

スパイア(Spire)

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そして、最終段階の「スパイア (Spire) 」では、先のとがった姿になります。

実際に公園内には「スリーシスターズ(Three Sisters)」や「トーテム・ポール(Totem Pole)」と呼ばれる景観があり、人気も高いです。

さらに数千年、数億年と時が経つといずれは「スパイア (Spire) 」も侵食が進み、土に還る時がくるのでしょう。

補足:グランドキャニオンはどの段階?

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またアメリカ観光で有名な「グランドキャニオン(Grand Canyon)も、この差別侵食の段階で見ると「1段階目の”メサ(Mesa)”」の状態がほとんど。

さらに幾億年立つと、グランドキャニオンも徐々に侵食が進み、モニュメントバレーのような「ビュート」や「スパイア」に形態変化していくと言われています。

面白いですよね。

・そこまで果たして人類は生きているのか。
・もはや地球を捨て火星など宇宙に脱しているのか

はるか先すぎて想像もできません。

今僕らが見ているグランドキャニオンの景色も、地球からしたらただの通過点に過ぎないのです。

ナバホミュージアム観光

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またビジターセンター内には、ナバホ族の伝統と歴史がまとめられた博物館があります。

民族衣装や生活様式など、厳しい環境下でどのように歴史を紡いできたかをわかりやすく説明してくれています。

「ふむふむ」

他の横断メンバーはさておき、ランチアは1人このミュージアムを楽しんでいました。すると、、

突然壁絵に、第二次世界大戦中のナバホ族の歴史がまとめられているコーナーが出てきました。

何気なくその資料を読んでいると、なんとこちらのナバホ族が「日本人と歴史的に深い関連性がある部族」だということに気づかされたのです。

大戦中の暗号部隊:コードトーカー


コードトーカー(Code Talker)

コードトーカーとは、第二次世界大戦における情報戦で、無線交信に従事したナバホ族の人々の呼称です。

彼らの言語には「文字が存在せず」、文法が複雑で発音も特殊なため、暗号は解読されず、米軍の勝利に貢献しました。

個人的には、有名なTVゲーム「メタルギアソリッド5 ファントムペイン」に出て来たコード・トーカーも、このナバホ族の大戦従事をオマージュした出自なのだろうなと、感慨深いものがありました。

硫黄島の戦い

また、資料をよくよく見ると、第二次世界大戦末期、1945年に行われた「硫黄島の戦い」にもナバホ族は従軍されていました。

資料によると、硫黄島の戦いで使われた「コードトーカーによる翻訳の一部」が下記になるそうです。

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原文:ーーーーーーーーーーーーー
アメリカ軍が、硫黄島にある擂鉢山を占領した(星条旗を立てた一連の流れ)」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
↓↓↓
ナバホ語:ーーーーーーーーーーー
「大きな口の七面鳥、羊の目は治療された」
ーーーーーーーーーーーーーーーー

というナバホ語に翻訳され交信されたそうです。

いやいや、こんなの解けっこないですよね。

また終戦までに400人を超えるナバホ族の方々が暗号を習得されたみたいですが、彼らの活躍は1968年の機密解除まで世間には知られていなかったそうです。

参照
https://www.cnn.co.jp/usa/35136967.html

ナバホ族と日本人との関係性

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また調べていると、ナバホ族コードトーカーが残した「1つの印象的な言葉」を知ることができました。
ーーーーーーーーーーーーーー
日本軍との戦いでナバホ族が日本人と対面した時、「味方のアメリカ兵よりも、自分たちに顔立ちが似ている日本人に敵ながら奇妙な親近感を覚え動揺した。」
ーーーーーーーーーーーーーー

という言葉が残っています。

※当時のコードトーカー達も元はアメリカ軍に「土地が日本軍に狙われているぞ」と焚きつけられ、「自分たちの土地は自分たちで守る」という自衛の意思から参戦された方も多かったそうです。

カエンタのバーガーキングにある展示品

またそういえば、昨晩車中泊時に立ち寄った「カエンタ(Kayenta)」のバーガーキングに、大戦中の日本軍の遺品がありました。

これも、コードトーカーとして参戦されたナバホ族の方達が関連していたんだなと、ミュージアムを訪れて気づきました。

※大戦に参加された地元のナバホ族の方々が、戦利品として持ち帰った遺品が展示されているそうです。

自分の知らなかった知見をグイグイ広げてくれる。これも旅の良いところかな。

午後2時:観光終了、洗車TIME

モニュメントバレー観光後はアメリカ横断再開。

今日もロングドライブになることがわかっていたので、まずは近くのガソリンスタンドで給油をすることに。

すると、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドには「洗車用のワイパー」が置いてありました。

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日本と違いガソリンスタンドの店員さんは店外に立っていないし、フロントガラスももちろん吹いてはくれません。

(ワイパーは用意するけど自分達でよろしく!ということでしょうか)

これに気づいた横断メンバーの4人は、無料みたいだし、それぞれがワイパーを持って「The Wave」観光で汚れた我らが愛車の車体を洗うことに。

ランチアは車の背面担当、見てくださいこの汚れ様。

「(ドロドロに汚しちゃってごめんな。)」

そんな思いを抱きながら「えいっ」と、水に湿らせたワイパーで、窓をゴシゴシ拭きあげるも、、

「、、全然綺麗になんねぇ」

こればかりは仕方ない、ある程度拭き上げたところで洗車は断念。

給油も完了したので、次の目的地へと車を走らせ始めます。

今後の走行プラン

ちなみに今後の横断プランはこんな感じ。次の目的地はネバダ州の「ラスベガス」

そう、カジノです!

しかしそこへ向かうため北ルートを通過しようとするも諦めました。

なぜならこの時期、国立公園近辺を通過する北ルートは”極寒”により「路面凍結」や「通行禁止令」が出ていることが想定されたため。

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「途中で引き返す=それこそ時間のロス」だと考えた僕ら横断メンバー4人は、それこそ「急がば回れ

遠回りにはなりますが、一度南下して、南ルートからラスベガス入りを目指します。

午後10時:スーパーで夜食

昼の給油から、西へ走り続けること8時間。

外も暗くなり、流石にお腹が空いて来たので夜食を取ることに。

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「ジャンクフードばっか食ってるからさ、そろそろ野菜食いたくね?」

その一言で立ち寄ったスーパーでしたが、何を血迷ったか購入したのはこちら。

「肉まみれのバカ飯サンドウィッチ」7USD

買って来て気づく、、

「えっ、なんで?!?!」

ジャンクフードを食べ過ぎて頭がおかしくなったのでしょうか。意味不明です。

車内は疲れからか、罵詈雑言が飛びあい少々治安が悪いですが、元気なのは良いこと。

何はともあれ、まだまだ先は長そうなので車内でササっと夜食を済ませ、車を西へと走らせます。

そして!流石に一晩でラスベガスまで進むことは難しいと判断できた4人。

そこで急遽ラスベガスまでの途中にある街「キングマンKingman)」へ本日の目的地を変え、突き進むことに。

果たしてたどり着けるのか、、気力の限り走り続けます。

深夜0時:セリグマン到着

そして時刻は深夜0時過ぎ。日付が変わりました。

「えっあれっ、モーテルの看板??」

そうです、流石に車中泊明けの夜間ぶっ通しドライブは辛過ぎたので、ここで急遽1泊すること。

また立ち寄ったのは当初の目的地「キングマンKingman)」では無く、そこへ続く道の途中にある「セリグマン(Seligman)という田舎町。

予約も何も取ってるはずもなく、3〜4件ほどモーテルに突撃してなんとか宿を確保することができました。

昼間に洗車したものの、我らが愛車TOYOTAの「4RUUNER」は相変わらず泥まみれ。

走り続けているうちに、勝手に泥が落ちて来てはいるものの、まだまだ綺麗とは言えませんね。

キングマンのオススメ宿

そして本日宿泊するのはこちらの宿「デラックス イン(Dellux Inn)」

1泊60USD、インド人オーナーが経営しているモーテル。夜間に飛び込んだのにすごく優しくて、細かく設備を教えてくれたのを覚えています。

また手元の飲み物が尽きていた僕らは「近くに食料品を購入できる店が無いか?」と聞くと店は夜遅いから開いてない。

「コーヒーだったら出せるが飲むかい?」と無料で振る舞ってくれました。

インド人オーナーだったから「バラナシとか言ったことあるよ!」「おじさんどこ出身なの?」と出身地ネタで仲良く慣れたのもよかったかな。

とにかくありがとうございました!

その後は疲れ果てた体に鞭打ち、荷物を運び込むと一段落完了です。

深夜1時:舞台は整った!

時刻は深夜1時。

シャワーを浴びてゆっくりしたかったが、コーヒーを作ってくれている手前、まだ完全にゆっくりはできず。

時間潰しのためにここで突如トランプを使った「大富豪」をすることに。

かけるのは部屋にあるベッド。

・男4人
・ベッド3台(シングル×2、ダブル×1)

人数とベッドの台数が合わず、部屋の奥にある最も暖かいシングルベッドをかけて勝負をすることに。

男4人:(めちゃめちゃ疲れてるし、大きなベットで優雅に寝たい、、、!)

絶対に負けられない、男同士の戦いの火蓋が切って降ろされました。

いざゲームが始まると、今までのワイワイした雰囲気から一転。ピリピリした空気に部屋中が包まれます。

アメリカ横断メンバーは出身地が「東京、京都、愛知、熊本」全員バラバラ。

大富豪特有のローカルルールが人それぞれ全く違い、そこでも盛り上がります。

・5飛び(カードの5で1人スキップ)
・7スキップ(カードの7で1人スキップ)
・7渡し(カードを1枚、隣人に渡す)
・10捨て(カードを1枚捨てれる)

そんな白熱した勝負の末に、「大富豪第1回王座決定戦」を決したのは、、、

横断メンバーの「Kouhei」!!

他のメンバーは否応なく貧民、ボロかす野郎になり下がります。

だがしかし、それで勝負は終わるはずも無く。。

そして次のシングルベッドを巡って始まる、「大富豪第一回負け犬決定戦」!!

こちらで勝ったのは、、

横断メンバーの「五十嵐」!!

負け犬が2匹「ランチア」と「やっくん」、アメリセリグマンの街に爆誕しました。

見かけた際は「負け犬」と罵ってあげてくださいね。きっと喜びます。

そしてここでモーテルのオーナーインド人が

「コーヒーでけたよー取りおいでー」

と部屋に電話して来てくれたので、我らが王様・大富豪「Kouhei」様がわざわざこのクソ寒い中コーヒーを取りに行ってくださることに。

貧民×3:「有難や、有難や」

大人しく大富豪「Kouhei」様の帰りを待って、、

るわけないよね!

修学旅行の枕投げ然り、大富豪「Kouhei」様のベッドを荒らす貧民たち。

あとは野となれ山となれ。

ベッドの上でポップコーンを食い散らかし好き放題やっているとそこに。。

Kouhei:「キィィイィイ…(ドアの開く音)」

貧民×3:「おっと…(バレちまったか)」

Kouhei:「おいぃぃぃ!!(江頭2:50風)」

そこからは王と貧民の争い勃発!

ベッドはグチャグチャ、深夜2時過ぎに大戦争が起き疲れて終戦しました。

せっかく優しくしてくれたのにごめんねオーナー。(散らかしたポップコーンは漏れなく貧民達のお腹の中に収まりました)

まとめ、アメリカ横断13日目終了。

2日ぶりのホテル泊「セリグマン」で一休みしたメンバー4人。

明日以降目指すのはネバダ州の「ラスベガス」!!
カジノでアメリカンドリームをつかむことはできるのか、、、

乞うご期待!

では!

アメリカ横断13日目:走行距離】

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To be continued...続く!
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僕らの21日間、走行距離10,000Kmアメリカ横断の旅の記録は、YouTubeでも公開中!

アメリカ横断のリアルをみて、あなたが今計画している自分たちの旅、自分たちだけのアメリカ横断実現のために是非役立ててくださいね。

↓↓↓Day13はこちら↓↓↓


【Day13】アメリカ横断10,000Kmの旅!!【モニュメントバレー!! 雲海に浮かぶナバホの聖地】Monument Valley, Seligman, Arizona , Utah


そのほかアメリカ横断にかかった詳細な費用などまとめた記事は下記をどうぞ。

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アメリカ横断に国際免許はいらないって、知ってた? 詳細は下記記事へ。

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アメリカ横断中の夜間走行は辞めとけって言われるけど、、、本当かな?詳細は下記記事へ。

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アメリカ横断の思い出作りに最適!オススメスマホアプリはこちら! 詳細は下記記事へ。

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